人間のタイプ
こんにちは。いち薬剤師です。
お天気が悪いです。秋の長雨ともいいますが、とにかく洗濯物が乾くか乾かないかが
現在の人生にとって結構上位の重要度を占めています。
お子ちゃまたちが保育園で3回くらい着替えてくるもので、1回お天気を逃すと
もう服が足りないのです。あとお手拭きとかも。。。
さて今日は人間のタイプについて。
日本における人間のタイプ別分析といえばやはり血液型でしょうか。(非科学的でごめんなさいm(__)m)
A型まじめ、B型ゴーイングマイウェイ、O型おおざっぱ、AB型変わり者(AB型ごめんなさい。。。)ってやつですね。
この真偽はまあ、さておいて。
中医学においては
・・・中医学というのは中国伝統医薬学のことです。分かりやすく言えば漢方の世界では(厳密にいうと漢方ってのは日本独自の発展を遂げているので、イコールではないのですが)
こんな分け方をします。ずばり8タイプ(もちろん本当はもっと細かく分けられるのですが、導入部の理解としては8タイプを押さえておきたいところ)
①気虚タイプ
②血虚タイプ
③陰虚タイプ
④陽虚タイプ
⑤気滞タイプ
⑥瘀血タイプ
⑦痰湿タイプ
⑧陽盛タイプ
少し詳しくみていきます。
①気虚タイプ
・呼吸が浅く、息切れしやすい。
・季節を通して、動くとすぐ汗をかく。で、すぐ疲れる。
・だるくてやる気が起きない。
・立ちくらみがよく起こる
・すぐ横になりたくなり、眠気が強い。あくびも頻繁。
②血虚タイプ
・顔色につやがないor青白い。爪や唇の色が薄い。舌の色も薄い。まさに血の気がない感じ。
・よく動悸やめまいがする。
・なかなか眠れない。
・眠れても夢をよく見るので熟睡できない。
・眼がかすむ。
・手足がひきつったり、しびれたりする。
・女性だと月経量が少なく、周期が遅れる(周期が長い)。
③陰虚タイプ
・頬が赤く、のどがよく渇く。
・寝汗をよくかく。
・よく微熱が出る。
・手のひらや足の裏がほてる。
・不眠症がある。
・温まると具合が悪くなる。
・舌の色が赤っぽく、舌の苔は少ないか、ない。
・やせ気味。
④陽虚タイプ
・顔色が白っぽい。
・手足がよく冷える、また全身が冷える。
・温かい飲食物を好む。
・寒い日は体調が悪く、暖かい日は比較的体調が良い。
・のどが渇かず、水分をあまり摂らない。
・舌の色が淡く、舌の苔は白っぽい。舌自体は大きくぽてっとしている。
・おしっこの色が薄く量が多い。
・下痢気味か軟便気味。
⑤気滞タイプ
・イライラして怒りっぽい。
・落ち込むことが多い。
・緊張しい。
・口が苦いことがよくある。
・ため息をよくつく。ゲップもよく出る。
・のどに球状の異物感がある。
・胸やわき腹に張りを感じることがある。
・便は硬くないのに出にくい。
・女性だと生理前に胸が張る。
⑥瘀血タイプ
・手術をうけたことがある。
・大きな怪我や事故の経験がある。
・慢性的に刺すような痛みがある。
・顔色が黒ずむか、目の周囲にクマがある。
・唇や爪の色が青紫
・肌に黒ずみやザラザラがある。
・舌の色が暗く紫っぽい。舌の裏の血管が腫れて黒っぽい。
・体にしこりがあるか、女性だと子宮筋腫がある。
・月経の色が黒っぽく塊がある。
⑦痰湿タイプ
・痰やツバがよく出て、口の中がネバネバする。
・吐き気をもよおすことがある。
・胃がつかえたり、ポチャポチャとした水音がする。
・体が重だるい。
・下まぶたや手足がむくむ。
・吹き出物ができやすい。
・太り気味。
・女性だとおりものが多い。
⑧陽盛タイプ
・顔が赤い。
・暑がりで冷たいものを好む。
・寒さに強い。
・肥満気味で体力がある。
・髪の毛が抜けやすい。
・肌が脂っぽい。
・声が大きくよくしゃべる。
・汗をよくかく。
・食欲が旺盛。
どれにも当てはまらない方は健康ってことで👏
とりあえず、漢方薬を選ぶときにどのタイプかな、と見極めるのが大事です。
明日、時間があれば各々のタイプにあった食材について書いてみたいと思います。
薬局薬剤師の服薬指導の+αになればと思います。
あー、そろそろJPALSのレポートも出していかないといけないし。
年末にむけて微妙に忙しくなっていきます。
決算書類作らなきゃ.......
MMP3(エムエムピースリー)が高値
こんにちは。いち薬剤師です。
さて、今日はこんな症例があったよ、というお話。(ざっくり)
足の関節が痛いと整形外科を受診した患者さん。
最初は原因分からず、整形外科領域なのか蜂窩織炎か??、という感じでケフレックス1000mg/4×で数日過ごし、
(ロキソニン+ムコスタ併用)、通風も疑われたが、血液検査で否定。
膠原病かも、という流れになったが、それも否定。
で、MMP-3のみ高値(400以上)。
最終的な診断はまだ出ていないのだけど、
乾癬性関節炎の疑い濃厚という診断(今のところ)。もしかしたら関節リウマもあるかもよ、というところ。
で、MMP-3ってなんぞや。
マトリックスメタプロテアーゼ3.
基準値は男性36.9~121ng/mL
女性17.3~59.7ng/mL
とりあえず、男性100前後、女性50前後が基準値と覚えておきましょうか。
プロテアーゼ=タンパク分解酵素。
MMP-3は軟骨細胞や滑膜細胞から産生されるタンパク分解酵素のこと。
詳しいことは専門書にお任せして。。。
関節の滑膜細胞に炎症が起こって、そこからMMP-3が大量に産生され、そのせいで
関節が破壊されるという流れ(ざっくりすぎるので、後日機序を調べたら書き加えます)。
MMP-3が高値を示すのは、関節リウマチ、乾癬性関節炎、リウマチ性多発筋痛症、
全身性エリテマトーデス、強皮症、糸球体腎炎等々。
他の検査値と合わせて疾患名を特定していくわけですが、
この患者さんの場合、既往症として乾癬があったので、乾癬性関節炎が一番疑わしいようで皮膚科への紹介となりました。
現在痛み止めでの対症療法ですので、ゴールは遠いです。
備忘録
もともとノートを取るのが好きじゃなく…というより、メモもノートも取ることは取るのだが、色々な紙切れに書くものだから、その所在があちこちに。
薬局で働いている方ならお分かりだろうと思うが、なんせこの仕事、紙が多い。
毎日毎日、改訂文書だのが郵送なりファックスなりで送られてくるわけで。
一度スキャナーにはまってみたこともあるが、読み返さないんだよね、私は。
自分のために知識の咀嚼と仕事場の整理整頓を兼ねて、ブログ形式でまとめていこうと決意した次第。
社会人になって約20年。
学んだ日々の出来事をきちんとまとめていたら、もっとちゃんとした薬剤師になれていたのかなぁ、と思うので、折り返し地点ではありますが、日々勉強を怠らずちょこちょこまとめていきたいと思います。
千里の道も一歩から…